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災害鍼灸マッサージプロジェクトの目的

詳細は以下の記事をごらんください。
http://890iwanuma.blog.so-net.ne.jp/2011-04-26-00

活動終了に関して

災プロでは、2011年12月6日をもちまして被災地へのボランティアの派遣を終了いたしました。多くのみなさまのご支援、ご協力、誠にありがとうございました。

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【感想文】(松島:9月28日~29日) [参加者からの感想]


私は国家資格のない、リラクゼーション系のマッサージの学校に
現在在学中なのですが、
資格がないと駄目なことを承知の上で、
何か自分にも出来る事がないかと思い、
災害鍼灸マッサージプロジェクトさんのHPを見て
メールをお送りさせて頂いたのがきっかけでした。

案の定、資格が無いと施術は行えないが、アシスタントでよければ
ボランティアに参加出来るというお返事を頂き、
是非、と思い 返事をさせて頂きました。

その後、災害支援プロジェクトチーム東洋医療をご紹介頂き、
ボランティアを受け入れてくださる手配を頂きました。

今回本当に痛感したことは、
東北にボランティアに行くということが、
どれだけ自己中心的な考えかという事を
考えさせられました。

逆に、自分の想いに、ボランティアをして頂き、
宿泊先を提供して頂いたり、
駅まで車で迎えにきて下さったり、
食事の準備をして下さったり、、、
お風呂を沸かして下さったり、、、、、、

本当に何から何まで、お世話を頂き

突然の災害に見舞われて、心が苦しいときに
こんなに人に親切にできる人達の

心の広さに心を打たれました。

本当に本当にありがとうございました。

このような経験をさせて下さった
スタッフの皆様に本当に心から感謝を申し上げます。


田中梢



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被災地ボランティアに参加して [参加者からの感想]

林 教雄

私は、災害鍼灸マッサージボランティアに登録し、9月20日から22日にかけて、南三陸町へ行ってきました。
以前より、被災地に向けて、何かしたいと考えていました。事態が長期化していくにつれ、忘れていない、気にかけている、ということを、目に見える形で示したいことが動機です。
まとめて休みの取れる夏休みを利用。折しも退職したばかりの友人を見つけ、共に参加。現地にて合流した治療家も、鍼灸学校時代のクラスメートとであり、彼女は、何度も参加しているとのこと。今回も石巻での活動を終えてからのからの移動。彼女の行動力に、頭が下がる思いでした。
当日は移動時間や台風もあり、残念ながら3日間で活動できたのは、およそ2日。3人の施術となってしまった。最初の患者さんは役場の職員で、マッサージを希望されていた。どのように接したらいいのか、迷いながらの施術となってしまった。手が動かない・・・。戸惑う間に、時間となってしまった。初日は、1名で終了。
2日目は、台風のためホテルで待機。昨日の自分を振り返って、いつも通りの平常心ができていないと反省をした。黙っていたい人は、黙って寄り添っていればいい。話したい人は、ただ聞いているだけでもいいのではないか。どんな言葉をかけようかなんて余分なことなんだと思うことにした。
最終日は患者2名。仮設住宅にお住まいの方と、ボランティアにきていた方を治療した。施術中は、丹田に集中。普段の治療よりも短時間で進めることができたうえで、笑顔でお帰りいただいたのでホッとした。私自身にも、いい経験をさせていただいたと思う。
そこには、瓦礫が撤去され、土台しかない、更地になってしまった町がありました。

もう復興は無理でしょう?という地元の治療家の言葉に、何も答えられませんでした。

家族が亡くなり、家も失い、町というコミュニティもばらばらになりそうな中、暮らしている人達がいました。

そうした現地の様子を、実際の目で見て、聞いて、未だ咀嚼できていない自分がいます。草の根レベルのボランティアで支えていくことと、あまりに遅い国の対応に声を上げる重要性を、ひしひしと感じています。
最後に、現地に行くスタッフを支える後方支援スタッフの連携によって、スムーズな活動を行うことができ、感謝しています。残念ながら、このプロジェクトは終了予定とのこと。引き続き、なんらかの形での支援をしてゆこうと思います。


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【活動報告:南三陸町】7月23日~25日 [参加者からの感想]

井上英世

・ 東北に大地震があってからは阪神大震災の時の鍼灸ボランティアに参加した記憶があって今回もという思いがあった。

・ 阪神大震災の時よりも鍼灸治療の経験をつんでいたこともあり、さらに各界が、各分野がボランティアに馳せ参じている中で「鍼灸の底力」を発揮したいと言う気負った気持ちを強く持っていた。

・ しかし前回と違うのは66歳の高齢者になったこと、遠い東北であること、事情や情報がすくないこともあって個人では何もできないこと、家族・スッタッフに反対されたこと、等で参加しにくい要因が多かった。

・ それらを乗り越えて参加出来、現地で鍼灸治療の活動が出来たのは、準備を整えて頂いた大阪府鍼灸師会のリーダー、現地で活動が円滑にはかどるように取組んで頂いた多くのスタッフの方々、ボランティアに参加した仲間、すなわち多くの人と人との絆があったからです。

・ 個人的な達成感を得ることを考えていた私にはボランティアの発想を転換させられました。被災者の方のニーズがもっとも優先され、大切にされるものであること。ボランティアはそれを実現するために力と工夫と努力で頑張ること、被災者に迷惑をかけないことを認識させられました。

・ 仮設住宅を回って鍼灸ボランティアに来ていますと声をかけて回ると多くの人が集まって来て、仮設住宅の疲れを訴えられた。日常的なセルフケアの必要性を感じた。それにはお灸を自分で出来るようになってもらうための講習活動に取り組みたいと思った。長い長い時間がかかりますが。鍼灸ボランティアには世代を越えた継続が必要であることを感じながら東北を離れました。



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【活動報告】南三陸町(7/6)PCAT石巻(9/4~5) [参加者からの感想]


7月6日(水)南三陸町

行程:7月5日夜行バス横浜発-6日活動-7月7日夜行バス渋谷着
治療人数:中前民家 5名様
       ベイサイドアリーナ 2名様

治療直後の感想:(一部twitter引用)
0泊3日の弾丸ツアーでしたが、これからも微力ながら継続的に参加したいです。
震災前までは、定期的にケアできてたのに、病院も治療施設も無くなって、悪化してしまってるという患者様ばかりでした。
まだまだ需要の情報も開拓の必要があり、人手は必要だと感じました。
ベイサイドアリーナでは、パーティション代わりの簡易テントを設営し、中も半透明のシートで区切って、簡易ベット2台設置。想像以上に快適な治療スペースでした。
皆様、とても気さくな方で楽しみにしてて下さり、若輩者の私のことも快く受け入れてくださいました。

この南三陸町への参加が、ボランティア活動開始のきっかけとなる初めての活動でした。
ここで、被災された方への配慮の仕方や、活動・施術における注意すべきことを理解し、きちんとした土台ができたと思っています。
本当にその機会を与えて下さった災害プロジェクト様には、感謝でいっぱいです。

9月4・5日(日・月)PCAT石巻
行程:9月4日新幹線東京発-4日午後・5日17:00まで活動-5日夜新幹線東京着
治療人数:9/4 13:00-17:00  8名様/施術者1名。
       9/5  9:00-12:00 12名様/施術者2名。
          13:00-17:00  7名様/施術者1名。

報告・感想:(一部facebook引用)
新規患者様は2名のみで、あとは両日とも再診。
かなり認識は高く、両日とも午前中で予約がいっぱいとなる。
患者様の約2/3が被災した石巻市立病院の看護師さんで、約1/3はヘルパーのボランティアさん。
看護師さん自身も被災されてる方が多く、避難所生活がきっかけで不調を訴える方多数。
遊学館は、要介護者の避難所として利用されている。
震災当時は180名ほどだったが、現在は約27名。
避難所閉鎖は9月末予定。
看護師さんたちのほとんどは、仮設をまわることになる見込み。

震災から少し時間が経ったからか、被災された看護師さんより当時の様子をお話くださる方が多くいらっしゃいました。貴重なお話をたくさん伺いました。
避難されている方の人数が減り、「前は本当に忙しかったけど、今はたくさん休みがあります・・・」それが良いも悪いもないと思いますが、・・・が気になりました。
避難所閉鎖後は、それぞれどこでどんな業務につくか全くわからないとのことでしたので、少しでも早く、看護師さんたちが力を発揮できるような、かつ安定した医療機関の体制が整ったらいいなと思いました。

活動の他にも、8月・9月と災害プロジェクト様のミーティングにも参加させていただきました。
活動の中では知り得ない、裏方の大変な努力を感じました。
また、活動の引き際、地元の治療家先生への引継ぎの取り組みなど、全てにおいて現地を第一に考えて進められるミーティングは、私にとってとても有意義な時間でした。

災害プロジェクト様の他にも、微力ながら一般ボランティアや他の鍼灸マッサージボランティアにも参加してきました。そこで、ボランティア活動の難しさや意味などを考えるようなこともありました。がしかし、災害プロジェクト様の私が一番すごいな~と思うところは、代表の三輪先生のお考えがしっかりチームの皆と共有されており、方針が一貫していてぶれない。もちろん今まですごい困難もあったと思うのですが、それをチームがずっと今まで続けるということは、すごいな~と感銘を受けます。

私事ですが、今後しばらくは定期的に宮城県と岩手県で活動を行います。
災害プロジェクト様の活動がなかったら、今の私はおそらくない、と思うほど心からの感謝でいっぱいです。
この活動を通して感じたこと、学んだことを大いに生かして、これからの活動へ繋げていきたいと思います。
ありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

石田 千絵


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【活動報告:南三陸町】9月23日~25日 [参加者からの感想]

9月に入り、朝晩冷える宮城県南三陸町。
今回も、また楽しい時間をすごさせて頂きました。
この3日間は天気も歓迎してくれたのか、晴れ続きで、心身共にとても気持ちよく施術できました。
今回は、災プロを支えてくれてはる、小河原さんと橘川さん、そして三輪さんとともにできまして、気持ちとしては私自身とても安心でした。
そして、小河原さん、橘川さんが、地元の人と打ち解けてて、それがまた、来られる患者さんも私も安心したことと思います。
人との付き合いは、気持ちからやなと思いました。私は、腕に自信があるわけではなく、口下手なものでして、実際、来られた患者さんを施術するのは毎回毎回どきどきです。前回の先生のようにしっかり治療できらんやろうしなどと、ネガティブな思いもありつつ、私の施術が、少しでも、来られた方のためになればと思ってやります。
お互い初対面ですと、やや距離があると思うのですが、橘川さんが来られた方を暖かく迎え、「調子はどぅ」という会話があると、私とはまだ直接は関わってなくても、その距離は少し短くなるのかと思いました。だから、今回はとてもやりやすかったです。
感謝しております。
来られた方は、施術後とても深々と頭を下げて「ありがとうございます」と言って帰られます。その度に、なんとなく空っぽになった気になります。何故かわかりませんが。多分、私は短期間で、その方と会う機会って、正直言って、その時だけかもしれない。だから、「ありがとう」と言われると、なんか最後なのかなと思ってまうのかなと。はっきりはわかりませんが…。
今回で、3度目の参加になるのですが、毎回参加させて頂く度に「一期一会」という言葉を改めて感じます。名前は覚えてないけど、あの方、こんなこと言いよったなってふっと思うことがあります。ほんまに、素敵な時間をすごさせてもらいました。
これから、秋になり冬になります。西日本育ちの私にとっては想像できらんくらいの寒さが東北に来るのやと思います。
慣れない仮設住宅の寒さは、想像以上のものやと思います。
そんなときに直接現地に行けたらと思いますが、このプロジェクトも冬には撤退するとのことで。
どうか、皆さんが明るく暮らせることを願って毎日、散歩途中のお地蔵さんにお願いします。(このお地蔵さんは、願いを叶えくれますので。)なので、私自身は、日頃の行いをよくするよう努めます。
後方支援の方々をはじめ、沢山の方のおかげで、また、貴重な体験をさせて頂くことができました。メール上ではありますが、改めてお礼申し上げます。
「ありがとうございました。」

畠中 美希


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【活動報告:PCAT石巻】8月17日~19日 [参加者からの感想]

井萱 幸代

今回私が参加させて頂いたのは、仙台石巻市涌谷にベースを持つPCATへの派遣という形ででした。
事前に災プロのHPやブログなどを拝見し、現地の看護師さん達の治療を行うということだけは分かっておりましたが、具体的にどのような形で行うかは現地に行ってみないと分からないという状態でした。また、前日までにPCAT担当者から現地のコーディネーターの連絡先をお知らせ頂くという話を聞いておりましたが、結局何も連絡がないまま、出発当日、新幹線に乗る前にPCAT事務局に連絡を取り、連絡先を教えてもらうというやり取りをしながら現地に赴きました。(現地には自分の到着日が明確に伝わっていなかったそうです。)

16日の夜にはなんとかPCAT涌谷町ハブにたどりつき、夜の全体ミーティングに参加。そこで、自分は避難所(通常は遊学館)に詰めている看護師さんの治療ではなく、涌谷ハブに隣接する温浴施設を利用して行われる、石巻市立病院の看護師さんとそのご家族の方を対象とした、“癒しの湯”研修イヴェントでの鍼灸マッサージブースを担当するということを初めて知りました。最初は戸惑いましたが、このイヴェントに携われたおかげで、想像以上に様々な分野の方と交流を持つ機会が持てたことを、とても幸運に感じています。

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ミーティングには、ロジ担当のPCATスタッフに加え、看護師、医師の先生、臨床心理士(USAからいらしているとのこと)、今回のイヴェントを共同企画運営しているスタディコミュニティ”リディラバ”のメンバー、鍼灸と平行してブースを設けることになっている、エステティシャン、ネイリストとの方々、避難所などの清掃、防カビ・ダニ業務に携わるダニバスターズのメンバーなどが参加し、それぞれの活動予定及び報告を行いました。先に入っていらした災プロ派遣の小河原さん、橘川さん、小西さんの鍼灸チームは、翌日南三陸に移動するとのことでしたが、幸い、直接引き継ぎを受ける機会も得られました。

このような研修イヴェントを開催することが、PCATの方々にとっても初めての試みだったということもあり、皆手探りで準備と進行とを行っていくという感じでした。初日は参加者3名(うち子供1名)とこじんまりとした会になりましたが、2日目は来場者計17名(看護師さん7名、親族大人5名、子供5名)、最終日3日目は看護師さん11名、お連れのお子様2名と徐々に参加者も増え、進行も適宜調整を入れたせいかスムース且つ活気のあるものになりました。

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看護婦長さんの講義や臨床心理士さんによるこころのケア講義やワーク、温浴施設利用など、様々なアクティビティを平行して行ったため、鍼灸やエステのブースを訪れる時間は1日あたり2~3時間程度と限られていました。
それでも、様々な体験を通じて、リラックスしたり、楽しんだりしながら、研修時間をフルに満喫されている看護師さん達の姿を拝見できたことで、こうしたイヴェント開催の意義を強く実感し、治療だけではなく、その運営自体に深く関われたということをとても嬉しく思っております。

一人あたりの施術時間は15~20分程度と限られており、普段から諸々1時間近くかけて治療をすることに慣れている自分にとっては最初は大変でしたが、慣れてくるとポイントを絞って行えるようになり、大変勉強になりました。被術者の方々にもおおむね満足していただけていたように思います。

今回は3日間で計17名の治療をしました。あん摩と鍼の割合はあん摩がやや多いくらいでした。看護師さんの中には、遊楽館(避難所)で既に何度か災プロ派遣鍼灸師の治療を受けたことのある方がいらっしゃいました。話を聞くと、東北地方では鍼灸はまだまだご老人の受けるものという認識がほとんどで、今回対象となった20代~40代の看護師さんにとっては、全くなじみのないものだったようです。ボランティア治療の機会に初めて受けてみて、痛くないし、こんなに効くものだと知ってびっくりした、可能であれば、地域の鍼灸院を訪れてみたいという声も聞かれ、鍼灸治療のニーズの高さと、最終的に地元の鍼灸師さんネットワークにつなげる必要性とを強く感じました。
また、運営スタッフの方々にも折をみて鍼やお灸、マッサージをする機会を得られ、鍼灸への興味やからだへの意識を高めるきっかけづくりができたように思います。

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この3日間の間に、震災・津波の被害を大きく被った石巻市、市立病院の見学ができたことも大変貴重な体験でした。石巻市のがれき撤去は他の地域に比べて遅れ気味と聞いていましたが、がれき撤去に参加したことのあるメンバーのコメントでは、市内は大分片付いているようでした。ただ、地盤沈下の影響なのか、ところどころ道路が浸水しており、車で通るのも困難な場所がいくつも見受けられました。市立病院の様子は凄惨で、自然の猛威の爪痕がまざまざと残っていました。ただ、今回の施術対象者となった看護師さん達が働いていた病院をこの目で見ておけたおかげで、施術を行うにあたっても、そのことを口に出さずともなにか意識を共有できるといった、ラポール形成に大きく役立ったように思います。

加えて、宮城県が震源の震度5弱の地震を施術中に体験できたこと(地元の皆さんは慣れていらっしゃるせいか、鍼が刺さった状態でも全く動じることなく、"大丈夫ですから治療を続けてください"とおっしゃるぐらい、落ち着いていらっしゃいました)、地震の影響で帰りの新幹線が大幅に遅れたことなども、全てが被災地での貴重な体験です。

帰りの新幹線待ちをしている間に岐阜で内科医をしていらっしゃる先生とお話をする機会が得られました。鍼灸治療についてはあまり詳しくはご存知ないとのことでしたが、実際の被災地で苦しんでいる方々が訴える痛みや痺れといった症状に対し、西洋医学は薬の処方ぐらいしか手だてがない一方で、鍼灸治療は非常に有効らしいという認識をお持ちでいらっしゃいました。今後はもっと積極的に医師・看護師と鍼灸師が手を組んで活動できたら良いだろうという共通認識が持てたことも、とても良かったと思います。

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3日間はあっという間でしたが、この活動に参加している一人一人がそれぞれの思いを抱いてこうやって集まって来ているのだという事実に、文字通りこころが熱くなりました。
阪神大震災での教訓をふまえて、孤独死の問題を重視しているエステティシャンの方、社会問題に真剣に取り組もうとしている学生さんなど、自分にできることがあれば少しでも役に立ちたいと真摯に考えている人達ばかりで、それぞれが様々なバックグラウンドを持ちながら、震災に際して同じ方向を向いて、こうして出逢ったんだという神秘に感動しました。


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【感想報告】7月23日~25日 [参加者からの感想]


はじめに、この度の東日本大震災でお亡くなりになられました方々に謹んで哀悼の意を捧げると共に、被災されて今なお困難な生活を送っておられる皆様に心よりお見舞い申し上げます。

災害鍼灸マッサージプロジェクトに大阪府鍼灸師会の一員として7月23~25日に宮城県石巻市と南三陸町での鍼灸ボランティア活動に参加させて頂きました。
大阪府鍼灸師会では、浜田会長はじめ総括責任者の三木先生を含め有志7名のチームで活動に望みました。
「段取り八分!」言う言葉が有りますが、此度の活動が無事終える事が出来ましたのも災害鍼灸マッサージプロジェクトの橘川様、そして鍼灸師会では発起から諸団体との打ち合わせ、行程表作成、参加者との事前ミーティング等々多岐に渡りほぼお一人で頑張られた三木先生がおられたからだと思います。
私などはお膳立ての上に乗っかっただけだと恐縮致しております。
本当に有難う御座いました。

さて、23日朝伊丹空港に集合したわけですが、私は寝不足と緊張で体調は決して良くは有りませんでしたがドリンク剤をがぶ飲みで搭乗致しました。
仙台空港着陸前の眼下にはニュースで見たような惨たんたる光景が目に飛び込んできました。
そして着陸。滑走路をタキシングしているとこれまた滑走路脇に津波に没した小型機がガラクタの様に積まれていたのには驚きました。
空港ターミナルはまだ仮設で至る所がベニヤ板で覆われていました。

ミニバンをレンタルして一路石巻へ
高速も所々路面がうねっていてミニバンでの走行は少し緊張しました。

石巻チーム2名の活動拠点となる遊楽館に着くなりラジオから緊急地震速報のアラームが鳴り響きグラグラと揺れた時に、「初めて被災地に来たのだ」と自覚しました。
その後南三陸チームの5名は再び高速で目的地を目指しました。
一般道で南三陸町に近付くにつれて車の残骸が目に付き始め。
南三陸町の中心街に着いたときの見るも無残な光景は一生忘れられぬ事でしょう。

ベイサイドアリーナで器材を積み込み初日と二日目の活動場所である志津川自然の家に向かいました。
到着後、施設の方にお聞きしながら、早速器材の設営を行い、3名で施術を行いました。

最初の患者様からお二人目の患者様までは「何を話しどの様に接していいのか」が分らず凄くぎこちない患者様との対応になってしまいました。
しかしそれ以後、時間内で主訴を取り除く事を主眼に「何時も通り自然体で行こう」と切り替えてからはスムーズなやり取りになりました。
患者様と接して感じた事は、皆さん本当に明るく話して下さいます。しかし皆さん笑顔の中に憂いを感じるのです。
それは当然ですよね。皆様は心に計り知れないショックと不安を持っておられるのですから・・・。
しかし、何気ない会話の中に被災された方々の真の強さそして優しさを感じ取る事が出来ました。
一人の女性の方は震災当日妊娠9ヶ月、大きなお腹を抱えながら必死に津波から逃げられました。
その後無事に出産されたそうです。
現在は復興に携わるご主人を支えながら子育て、そして自ら避難所生活にもかかわらず炊き出し等のお手伝いもされています。
改めて母の愛情そして強さを再認識させて頂きました。
3日目は正午までと言う短い時間では有りましたが、中前民家で地元のお年寄りを中心に施術させて頂きました。
ここでは地元のリーダー的ご家族がおられ、事前にベッド3台に分けて予約をきっちりと取っていただき、受付業務までこなして頂き非常に効率良く施術が出来ました。
此処の集落は高台のために直接的な津波の被害は無かったものの、物資が無く食事も偏り高血圧等体調を崩された方が多かったようです。
しかしここのお年寄り方が関西の言葉で「はんなり」としていて私の方が凄く癒やされました。変な話ですね・・・。
何時までも施術を続けたかったのですが、飛行機の時間も有り予定通り正午で施術を終了し中前民家を後に致しました。
途中平成の森チームと石巻チームをピックアップして仙台空港へと戻ってきました。
そしてターミナルに入ってビックリ!
着いた時は仮設だった空港設備が全て復旧し素晴らしい空港に変わっておりました。
伊丹空港に着いて緊張が半分解け、バスと電車で帰宅した時にはさすがにぐったり。
南三陸町の海と山の美しさとお世話になりました方々に思いをはせながら床につきました。
私達の活動は、たった7名でたった3日間の活動ではありましたが、この志が次々とつながればきっと大きな成果を残すものと確信致しております。
最後になりましたが、災害鍼灸マッサージプロジェクトの皆様に心から敬意と感謝を申し上げると共に、大阪から志を共にした7名の先生方とこの活動に参加させていただきました事を私の誇りにさせて頂きたいと思います。
石巻市の皆様そして南山陸町の皆様の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げております。

公益社団法人 大阪府鍼灸師会   
河南地域    北野 統大      



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『南三陸町活動報告書』 [参加者からの感想]

大阪府鍼灸師会災害鍼灸ボランティアチームリーダー:若杉昌司

第1日目(7月23日)
受診人数は7名で活動を終えました。午後診と長時間の豪雨と晩御飯の前後およびお通夜が重なり受診がかなり少なかった様です。蝿大発生時期と重なり鍼灸治療の妨げとなりました。

第2日目(7月24日)
受診人数は18名で活動を終えました。終日活動でしたが民放27時間テレビの動員には鍼灸治療は及ばず受診は少なかった様です。蝿の発生により鍼灸治療の妨げとなるのではと心配しておりました。しかし天候は晴れていて久々にすがすがしく通風を良くすることで充分に対応出来ました。

第3日目(7月25日)
受診人数は20名で活動を終えました。近くの仮設住宅での認知度は低く鍼灸師自らが外回りに出ました。世話人のいる地区では多大なご協力により治療を円滑に行うことが出来ました。

浜田会長・三木理事・松田理事・井上氏・喜多氏・北野氏。先生方のお陰様を持ちまして頼りのないチームリーダーを無事に務める事が出来ました。寛容な御心に感謝しております。合掌



『南三陸町の日の出』

7月24日午前4時過ぎから

確かに 空は 凪いでいる
確かに 海は 凪いでいる

日の出を迎える水平線

手を合わせる

真っ白な水蒸気
山頂から観た雲海に似て湾一面に立ち込めるとやがて揺らぎ始め町へと向かう

確かに 空は 凪でいる
確かに 海は 凪でいる

真っ白な水蒸気
一山は越えないほどに低く町を覆う黒い雲へとその姿を変えていく

涙があふれてとまらない
くるしい
せつない
いとおしい

一羽の海猫
ゆっくりと舞い下り翼を閉じて頚を傾げて覗き込む

『空と海は鎮めるから大地
(陸)に手を合わせることだけは決して忘れないで』

一羽の海猫
頚を水平線に向けて翼を広げゆっくりと舞い上がる

円く浮かび上がる日の出とそれに接点で交わる水平線


手を合わせる


やがて黒い雲は昇華した


合掌


災害鍼灸マッサージプロジェクト三輪氏、橘川氏、小河原氏、南三陸町アリーナ施設長S氏、現地治療家A氏、現地事務O氏及び中前民家の世話役Hさん親子にこの場を借りて厚く御礼を申し上げたい。

たった一度で終わることなく災害鍼灸ボランティア活動を実施することが大阪府鍼灸師会の天命だと思う。

感謝




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【活動報告:南三陸町】8月2日~4日 [参加者からの感想]


 震災ボランティアとしては2回目の参加となる南三陸町に着いたのは、H23年8月2日の午後2時過ぎでした。
 途中、仙台駅からは東京からの参加の先生と二人で目的地の南三陸町に向いました。途中、まだ瓦礫のままの町並みをバスの中から見て、愕然としながら集合場所のアリーナに到着しました。
 前回参加したボランティアとは全く違う条件での参加と町並みにすっかり気持ちは、言葉とは裏腹に不安で一杯でした。

 17時30分からのアリーナでの治療のために巡回しておられた先生や地元の先生方も来られ、南三陸町での初めての治療の開始です。しかし、実際には何をどうしたらいいのかわからないままの見切り発車となり、カルテの記載場所を間違えたりして、迷惑をかけたり、何時も一人でマイペースで仕事をしているので、なかなか皆さんとのペースに会わせる事も出来ずに終わってしまいました。
 一人約30分長いようでもとても短く感じられる程に皆さんは疲れで筋肉の張りがすごく、これを30分で解すのは大変な仕事になるなと感じました。

 翌、8月3日は歌津の民家での治療に携わらせて頂きました。
 高齢者の方が多く、骨粗鬆症などのことも頭に置きながら細心の注意をしながら治療をさせて頂きましたが、中には一度、病院で診断だけでも受けられた方が良いかと思われる方もおられましたが、地域柄とか東北の方の性格とか、病院が復興しきれていない等の条件が揃い、簡単には病院には行けないとの言葉に返す言葉が見つかりませんでした。
 こちらも一人約30分の予定でしたが、なかなか予定通りに終わることが出来ませんでした。
 夕方からはまた、アリーナで昨日と同様に支援者の方を支援する形で治療に掛かりましたが、昨日同様に鍼治療を希望される方が多く、針治療をやるとなかなか一人30分の枠で終わらせるのが私には難しく思えました。

 翌8月4日は歌津中学の避難所での治療に当たりました。今回はベット無しで、マットレスでの対応でしたが、お尻を下まで降ろしてしまうと身動きがとれない方もおられ、前回は座位で対応とカルテの記載に座位での実施を進めたところ、座ってして貰ったことがないので、横になると言われ横になってはもらいましたが、却ってしんどかったのではないかと、後から後悔しました。
 こちらの避難所には、カイロの方が来られて、してあげますと言ってしてもらったら、肋骨を折られたという高齢の女性が、じっと座っておられました。同じく治療をする立場の人として、何も出来ないことが、なんだか申し訳なく思えました。
 何処で治療を行うにしても、ベッドは1台は必ずあるようにしてある方が、臨機応変に対応出来るかと思いました。
 また、歌津中には仮設住宅もあり、そちらから来られた方は、避難所の方が寝られた。仮設住宅の床が波を打っていてまっすぐに寝られなく、朝起きるときに背中が痛くて仕方がないと訴えておられました。噂で、仮設住宅も業者によって出来の良し悪しがあると聞いていましたが、びっくりしました。この方にも鍼の治療をさせていただきました。
 この日も夕方からアリーナでの治療をさせていただきました。ボランティアに来て4か月テント暮らしの方をさせてもらいました。田舎の農家や漁師さんにはない、肩や背中の筋肉の張りに驚きを隠せませんでした。また反対に役所からの辞令で昨日から来ましたという方もおられ、今日は先輩に案内されて連れて来られましたとの事で、この方はどこも大丈夫なんですがせっかく来たから受けましたとの話しでした。と言われた通りに何処を何をしてもくすぐったいと言われ、ほぼ軽い指圧と軽擦だけで終わりました。それなら治療を受けずにこういう場所があるという見学だけにしてもらい、本当に治療を受けたいときに来ていただければ嬉しかったです。その方の分、一人でも他の方を治療出来たのではないかと思いながら、南三陸町での最後の治療を終わらせていただきました。

 私が個人的に困ったのは、言葉の壁です。友人に山形や仙台にもいますが、同年代で、東北の言葉であまり話しをすることがないので、言葉のコミュニケーションが上手くできないケースが多々あり、訴えを聞き取るだけで時間を費やしてしまった、ケースもありました。
 また、今回参加して、自分の見識の甘さと技術の甘さを痛感しました。親や亡き主人も同業で、何かあれば守ってもらい、田舎でのほほんとマイペースであえて何かを勉強することもなく仕事をしてきた自分の甘さに本当に痛感させられました。
 故に精神面にも弱く、現実の町の状態を見て自分が思っていた以上にショックを受け、帰宅後は不眠やパニック障害を起こすことになり、続けてボランティアに参加して行く予定が残念ながらもドクターストップがかかり、9月に入り、10月以降の短期間での参加なら大丈夫と言われるようになりましたが、中途半端なままで残念で悔しくてなりません。

 しかし、南三陸町で得た経験は私には大きく、もう一度自分を見つめ直し、何が自分に出来、適しているのかを考えさせてくれる機会になりました。

 南三陸町では、お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

伊藤優子



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【活動報告:南三陸町、石巻市】8月25日~27日 [参加者からの感想]

鈴木忍

今回8/25、/26は南三陸町、8/27は石巻市でのPCATでの活動をさせていただきました。
たった3日間でしたが、被災者支援と支援者支援の両方を経験させていただけたことはとても意義のあるものとなりました。

愛知県で生まれ育ち、幼い頃から大きな地震がくるから気をつけよといわれ続けて育った私は、地震は恐ろしいものと刷り込まれています。更に沿岸部に住んでいるため、被災地の様子をTVの映像で見るたび心を痛めておりました。
地域のチャリティイベントでマッサージブースをオープンしたり、義援金という形で支援していましたが、直接的な支援をしたいという願いはずっと持っていました。
今回、患者さんや家族に迷惑をかけましたが、行ってよかったと思っています。

南三陸町では仮設住宅の集会場で被災者に対する施術。石巻ではPCATの活動で、支援者への施術を行いました。

3日間はただ夢中で訪れる方々の施術をこなすのが精一杯で、落ち着いて今振り返ると「もっとこうしたほうが良かったのではないか」などと思うことがありますし、帰ってしばらくしてからは精神的に落ち込みもありました。

南三陸町では高齢男性に「定期的に来てほしい」と言われました。地元の先生のチラシをお渡ししました。このような橋渡しがもっとできたらよかったと思います。

石巻では地元の方以外に県外からいらしている方々も多く、被災者とは違うストレスでお疲れの様子でした。PCATのスタッフも長期の滞在でかなりお疲れでした。

私は3日間という短い期間でしたが、一番大切なのは「体力」と実感しました。
長期戦において一番必要なものです。

被災地域でがんばっておられる方々が沢山いらっしゃることを常に心に留めて生活しております。いつか「復興した」というときに遊びに行くことを楽しみにしています。それまでは陰ながら支援していきたいと思っています。



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