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災害鍼灸マッサージプロジェクトの目的

詳細は以下の記事をごらんください。
http://890iwanuma.blog.so-net.ne.jp/2011-04-26-00

活動終了に関して

災プロでは、2011年12月6日をもちまして被災地へのボランティアの派遣を終了いたしました。多くのみなさまのご支援、ご協力、誠にありがとうございました。

【活動報告:南三陸町】8月2日~4日 [参加者からの感想]


 震災ボランティアとしては2回目の参加となる南三陸町に着いたのは、H23年8月2日の午後2時過ぎでした。
 途中、仙台駅からは東京からの参加の先生と二人で目的地の南三陸町に向いました。途中、まだ瓦礫のままの町並みをバスの中から見て、愕然としながら集合場所のアリーナに到着しました。
 前回参加したボランティアとは全く違う条件での参加と町並みにすっかり気持ちは、言葉とは裏腹に不安で一杯でした。

 17時30分からのアリーナでの治療のために巡回しておられた先生や地元の先生方も来られ、南三陸町での初めての治療の開始です。しかし、実際には何をどうしたらいいのかわからないままの見切り発車となり、カルテの記載場所を間違えたりして、迷惑をかけたり、何時も一人でマイペースで仕事をしているので、なかなか皆さんとのペースに会わせる事も出来ずに終わってしまいました。
 一人約30分長いようでもとても短く感じられる程に皆さんは疲れで筋肉の張りがすごく、これを30分で解すのは大変な仕事になるなと感じました。

 翌、8月3日は歌津の民家での治療に携わらせて頂きました。
 高齢者の方が多く、骨粗鬆症などのことも頭に置きながら細心の注意をしながら治療をさせて頂きましたが、中には一度、病院で診断だけでも受けられた方が良いかと思われる方もおられましたが、地域柄とか東北の方の性格とか、病院が復興しきれていない等の条件が揃い、簡単には病院には行けないとの言葉に返す言葉が見つかりませんでした。
 こちらも一人約30分の予定でしたが、なかなか予定通りに終わることが出来ませんでした。
 夕方からはまた、アリーナで昨日と同様に支援者の方を支援する形で治療に掛かりましたが、昨日同様に鍼治療を希望される方が多く、針治療をやるとなかなか一人30分の枠で終わらせるのが私には難しく思えました。

 翌8月4日は歌津中学の避難所での治療に当たりました。今回はベット無しで、マットレスでの対応でしたが、お尻を下まで降ろしてしまうと身動きがとれない方もおられ、前回は座位で対応とカルテの記載に座位での実施を進めたところ、座ってして貰ったことがないので、横になると言われ横になってはもらいましたが、却ってしんどかったのではないかと、後から後悔しました。
 こちらの避難所には、カイロの方が来られて、してあげますと言ってしてもらったら、肋骨を折られたという高齢の女性が、じっと座っておられました。同じく治療をする立場の人として、何も出来ないことが、なんだか申し訳なく思えました。
 何処で治療を行うにしても、ベッドは1台は必ずあるようにしてある方が、臨機応変に対応出来るかと思いました。
 また、歌津中には仮設住宅もあり、そちらから来られた方は、避難所の方が寝られた。仮設住宅の床が波を打っていてまっすぐに寝られなく、朝起きるときに背中が痛くて仕方がないと訴えておられました。噂で、仮設住宅も業者によって出来の良し悪しがあると聞いていましたが、びっくりしました。この方にも鍼の治療をさせていただきました。
 この日も夕方からアリーナでの治療をさせていただきました。ボランティアに来て4か月テント暮らしの方をさせてもらいました。田舎の農家や漁師さんにはない、肩や背中の筋肉の張りに驚きを隠せませんでした。また反対に役所からの辞令で昨日から来ましたという方もおられ、今日は先輩に案内されて連れて来られましたとの事で、この方はどこも大丈夫なんですがせっかく来たから受けましたとの話しでした。と言われた通りに何処を何をしてもくすぐったいと言われ、ほぼ軽い指圧と軽擦だけで終わりました。それなら治療を受けずにこういう場所があるという見学だけにしてもらい、本当に治療を受けたいときに来ていただければ嬉しかったです。その方の分、一人でも他の方を治療出来たのではないかと思いながら、南三陸町での最後の治療を終わらせていただきました。

 私が個人的に困ったのは、言葉の壁です。友人に山形や仙台にもいますが、同年代で、東北の言葉であまり話しをすることがないので、言葉のコミュニケーションが上手くできないケースが多々あり、訴えを聞き取るだけで時間を費やしてしまった、ケースもありました。
 また、今回参加して、自分の見識の甘さと技術の甘さを痛感しました。親や亡き主人も同業で、何かあれば守ってもらい、田舎でのほほんとマイペースであえて何かを勉強することもなく仕事をしてきた自分の甘さに本当に痛感させられました。
 故に精神面にも弱く、現実の町の状態を見て自分が思っていた以上にショックを受け、帰宅後は不眠やパニック障害を起こすことになり、続けてボランティアに参加して行く予定が残念ながらもドクターストップがかかり、9月に入り、10月以降の短期間での参加なら大丈夫と言われるようになりましたが、中途半端なままで残念で悔しくてなりません。

 しかし、南三陸町で得た経験は私には大きく、もう一度自分を見つめ直し、何が自分に出来、適しているのかを考えさせてくれる機会になりました。

 南三陸町では、お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

伊藤優子



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