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災害鍼灸マッサージプロジェクトの目的

詳細は以下の記事をごらんください。
http://890iwanuma.blog.so-net.ne.jp/2011-04-26-00

活動終了に関して

災プロでは、2011年12月6日をもちまして被災地へのボランティアの派遣を終了いたしました。多くのみなさまのご支援、ご協力、誠にありがとうございました。

【ボランティア体験記】南三陸町 9/23~24 [参加者からの感想]


初めに なぜ被災地に向かったのか?
私の住む徳島県は、今世紀前半にも60%の確実で南海地震が起こると
警戒対策されている地域です。
ニュース報道で、東北関東の津波被害を見るにつけて、
災害発生後の鍼灸師としての果たす役割について、自分で何か出来ることはないかと
自問自答していました。
その背景として、私の師匠・藤本蓮風先生の論稿を読み、災害時での心構えや治療処置を事前に学び、大いに影響を受けていました。
・鍼灸ジャーナル誌VOL21 藤本蓮風著「大災害被災緊急時の鍼灸治療」

また私の所属する徳島県鍼灸師会は、公益事業として災害発生後の鍼灸ボランティア活動等を計画準備しております。
既に徳島県鍼灸師会の篠原新作先生が6月に被災地入りして
宮城県東松島市で、ボランティアの鍼灸治療を3日間行っていた経緯あり。
・10月30日にも、篠原先生のチームが再び現地入りして、治療に当たります。

活動に参加 前準備
ネットで縁あって、被災地での鍼灸マッサージ師のボランティア活動団体に
参加させていただく事になりました。
・災害鍼灸マッサージプロジェクト(略称 災プロ)
災プロの後方支援スタッフさんと、何度もメールで連絡を取り合って
日程や派遣活動先を、決めていきました。
当初は、提携他団体と石巻市での活動でしたが、規模の縮小など諸事情により
派遣先が直前まで未定でした。
また災害ボランティア保険の申請では、徳島鍼灸師会の篠原先生には
大変お世話になりました。
チケットの手配は、JR四国ワープ徳島営業所に頼んでありましたが
台風の影響で新幹線が運航するか心配でした。


出発・宮城県入りしても大変
9月22日木曜日早朝 台風15号の通過後に徳島から宮城県に向かいました。
台風の影響で、交通ダイヤは終日乱れており、ようやく仙台市に入ったのは夕方。
ホテルに泊まって、翌朝、仙台駅でレンタカーを借りて、待ち合わせた仲間のHM先生と一緒に
活動場所の南三陸町へ向かいました。
車中から見た風景では、平野部は至る所で冠水しており、
収穫直前の田んぼの稲も、浸水被害に合っておりました。

高速道路、復旧支援の作業・運搬車や連休で帰省する車で大混雑しておりました。

現地の南三陸町に入ると、津波の傷跡が剥き出しで、沿道付近に瓦礫や壊れた建物跡が至る所にありました。
また同時に、ボランティアさんの一団が何チームも、瓦礫撤去の仕事に当たっていました。
先行して現地入りしているM先生と集合場所で合流して、町の総合体育館・ベイサイドアリーナに置かせてもらっている機材(カルテ書類・折り畳みベッド・毛布・マット)を車に積み込みました。
・ベイサイドアリーナの駐車場前には、ボランティア登録センターがあり、関東方面から来たと思われる?多数の車両や大型バスが駐車されています。

現地での活動開始 1日目
9月23日金曜日
南三陸町 戸倉地区 波伝谷仮設住宅の集会所での活動

この仮設住宅は、山の高台にあり、クルマのナビ誘導や道路標識でもよく分らず、
災プロ現地リーダーの小河原先生に電話したり迷いながら遅れて到着しました。
手違いにより、私たちの活動予定が地区の代表者さんに伝わっていなかった模様。
住民の方に広報した後、時間遅れで治療活動を始めます。
広報すると希望者さんは、直ぐに集まってきてくれました。


12時~17時で、治療人3名で17名に施術
ほとんどの方がマッサージ希望。
私は3名治療担当しました。 主訴は、五十肩1名 頸肩こり2名

*治療をして感じたこと
問診したり治療中のお話をしたり、身体の診察所見から判断すると
皆さんあまり口に出しませんが、相当の精神的負担やストレスを抱え込んでいるようです。

::眼の瞬きが顕著に多い、不眠症傾向・毎晩の飲酒傾向・手足の経穴の反応、様々な体調不良の悪化。

治療中も、地域のある女性が「津波が全てをさらっていった、家も町も家族も・・」と呟くように話されました。
鍼灸治療や心理的ケアも含めて、長期継続的な支援が必要と感じられました。

堀本先生の治療活動_R.JPG

活動2日目
9月24日土曜日
南三陸町 港地区の集会所(港親義会館)での活動

この地区は、地域住民の結束力が高く、
被災直後から自力で炊き出し活動をしていました。

集会所につくと、出迎えてくれました地域自治会長H様の御支援もあり、
準備をして直ぐの治療活動となりました。


10時~15時で、治療人3名で10名に施術

鍼灸治療を希望される方が多めでした。
私は4名治療を担当。 主訴は、足の関節痛1名 頸肩こり2名 身体のだるさ1名

うち一人は風邪をひいて顕著な発熱状態でした。
風邪の治療の後は、後方支援スタッフさんに地域の担当保健師の方へ
申し送り連絡をお願いしました。

*治療をして感じたこと
地域の方にお話を伺いますと
津波被災の後は、体調不良が悪化して他界された方、痴ほう症が出現している方がおられるようです。
自然災害は否応なしに、人間の健康にも影響してきます。

24日の午後4時からは、現地から離脱して、車で最寄駅まで送迎してもらいました。
(沿岸部の鉄道は休止中)
駅では短時間ですが三輪代表とお話しできて良かったです。
その晩は、宮城県古川市のビジネスホテルに泊まり、翌朝から徳島に帰りました。

港親義会館にて 堀本先生の治療活動_R.JPG   港親義会館にて 活動後の治療家_R.JPG

大変だったこと・今後の課題
23日は連休の為、現地での宿泊場所の確保が大変でした。
後方支援スタッフの橘川さんや現地リーダーの小河原先生の尽力により
隣町のホテルに宿泊できました。
(このホテルは、普段はラブホテルですが、津波後は一般客も受けいれています。)

現地在住の治療家の先生も多くは被災されており、自宅損壊による仮設住宅移転や
廃業されておられる方もいるようです。
(災プロからは、簡易ベッドの提供など支援を進めている)
外部からの支援団体が撤退した後も、現地で引き継ぐ治療家の先生方の
確保は今後の課題かと思われます。


最後に
今回の東北行は沢山の方々の御協力やサポートによって実現しました。
御陰様にて無事に帰宅できました。
災害時の心持ちや診断治療の実践法を執筆・御指導いただきました、藤本蓮風先生
様々な御支援いただいた、徳島県鍼灸師会の篠原新作先生
現地での活動をご一緒させていただいた HM先生 M先生
後方支援サポートや誘導いただきました橘川様・小河原信雄先生

そして最後に 今回の活動の機会を与えていただきました三輪正敬代表

すべての方々の温かい御支援に感謝し、御礼を申し上げます。

堀本隆久


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問合わせ先: 890iwanuma*yahoogroups.jp (*を@に置換え)

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